第7回 日本高気圧環境・潜水医学会 中国四国地方会の報告とお礼

関係各位ならびに萩市民の皆様

この度は山口県萩市での日本高気圧環境・潜水医学会第7回中国四国地方会ならびに
市民公開講座を開催するにあたり、関係者の方々には大変なご尽力を賜りました。
学会と市民公開講座の参加者を合わせますと350人以上にのぼり、

私共としては想定外の大盛況であったことを最初にご報告いたしますと同時に、
関係者の方々には心より感謝申し上げる次第です。

学術集会の内容をご紹介しますと、例年のように一般演題での議論も活発に行われ、
さらに医療ガス安全講習会では酸素の取り扱いで貴重な映像をご紹介頂きましたが、
日常的に酸素を使用している多くの医療者の方々に極めて有益だったかと思います。

特別講演でご講演を頂いた加藤剛先生(東京医科歯科大学大学院整形外科学講師)、
市民公開講座での鶴田良介先生(山口大学大学院救急・総合医学分野教授)、
潜水関係の方々(錦織秀治氏、村田幸雄氏、野澤徹氏、合志清隆先生)には、
分かりやすい内容の紹介で、一般市民の方々に非常に参考になったかと思います。

加藤先生にご講演頂いた内容で、一般の整形外科疾患、とくに脊椎・脊髄疾患の治療で
手術から非手術的治療に取り組まれている臨床研究は、萩市民だけではなく高齢化社会の
先進国で極めて重要なものです。

さらに、鶴田先生からは高度な医療は院内での数多くのスタッフの協力を基盤に構築
されていることに加えて、山口大学病院へのドクターヘリの導入で萩市とは17分で結ば
れていることの紹介がありました。なかでも先生が強調されたのは現代医療が医療者だけ
ではなく多くの一般市民の方々との連携と協力のもとで成り立っていることです。

最後に潜水医学講座では4名の方々から「潜水事故を防ぐには?」と題した議論が
ありましたが、この講座には直接の潜水関係者だけでも50名以上の参加があり、
関心の高さを表しているものと思います。この潜水医学講座の内容はホームページでも
公開しておりますので、ご活用頂きたいと考えています。

とくに潜水だけではなく「溺れ」の際の救助に関しても最新情報を紹介しておりますので、
お役に立てるかと思います。

今回の地方会は、一地方の一医療者が会長職を務めさせて頂きましたが、
学術集会の運営や進行には全くの素人ですので、多くの関係者の方々に
ご迷惑をお掛けしたかと思います。どうかご容赦をお願いいたします。

また、地方会事務局の山口大学大学院救急・総合診療医学分野の関係者の方々には
多大なご支援とご指導を頂きました。重ねて御礼を申し上げます。

今回の開催で広げて頂きました交流の輪を、今後更に発展させてゆきたいと考えて
おります。どうか引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いいたします。

平成28年3月吉日
第7回 日本高気圧環境・潜水医学会
中国四国地方会 会長

玉木病院 院長
玉木英樹

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